敦賀気比は2年連続9度目の出場 東監督に聞く“重圧と矜持”
――卒業後の「出口」を広げることも大事ですね。たとえば、吉田正は青学大に進学しています。
「最近はある程度、進学もできるようになってきましたが、それによって、生徒も親御さんも、少しワガママになってきた部分もありますけどね(苦笑い)。それぞれ個々のレベルがあるじゃないですか。野球の実力、学力、寮生活の中で、学校の先生方が応援してくれるなら、行けるんでしょうけどね。野球部員であり、学校の生徒ですから、寮生活や学校の授業態度がしっかりできない子はダメですね」
――その場合、どう対処するのですか?
「希望する大学の練習会に行かせますし、大学の監督さんにも頭を下げたりします。もちろん入れてはあげたいですけど……。なかなか難しいですね」
――部活以外の時間はどのように動いてますか?
「休みは年末年始だけの状態です。普段は丸1日休めない。月曜は自主練の日にしてますが、顔を出すこともありますし、寮に週2~3日は泊まります。中学の大会や練習を見に行った後、学校に戻ったり、大学へ生徒を連れていったり。自分のできる範囲でやってますね。甲子園に来る前も挨拶などでバタバタして、家族と食事はできましたが……。夜の接待? お酒は飲みますし、大学の監督と会食することもありますが、僕はコーチからずっとやってきましたし、そんなアホみたいに行ったりはない。もともとしゃべるのが苦手で、知らない人と行くのはあんまり好きじゃないですね(苦笑い)」