巨人はグラリ…ドラ1指名は大船渡・佐々木か星稜・奥川か

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 巨人OBが言う。

「そこへ、今の夏の甲子園で奥川(恭伸=3年、石川・星稜)が知名度を上げた。いや、奥川はそもそも、佐々木と並ぶ高校球界『四天王』に数えられ、全12球団が1位候補に挙げている。もちろん、巨人の1位候補10人の中にもリストアップされる、ドラフトの目玉投手のひとりだ。巨人の言う知名度というのは、球界の中のものでなく、野球にそれほど関心のない人たちの間にも名前と顔が浸透する、全国的な知名度のこと。四天王で唯一、夏の甲子園に出てきて、初戦(旭川大高戦)を9奪三振の完封、救援登板を挟み、3回戦では強打の智弁和歌山を相手に延長14回をひとりで投げ抜き、23奪三振の1失点完投勝利を挙げた。18日の準々決勝は完全休養でマウンドには上がらなかったにもかかわらず、それでも翌日のスポーツ紙には1面で取り上げられた。これは、大きい。佐々木も高校球界のスターだが、奥川にはそこへさらに『甲子園の』という冠がつく。巨人が求めているのはまさに『甲子園のスター』だからね。佐々木だけが『特A』だった評価に、奥川が割って入ったと聞いている」

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