中日・根尾また離脱にファン疑問視 二軍首脳陣の言い分は
中日のドラフト1位新人、根尾昂(19)が右肘痛で18日に遠征先の広島を離れた。17日のトレーニング中に痛め、翌日になっても症状が治まらないため名古屋市内の病院で検査。精密検査も受ける予定だという。試合中に左手指を負傷してから4カ月、一軍のグラウンドがまた遠のいた。
同じ日、高卒2年目の伊藤康祐(19)も右肘を痛めて緊急帰名したことで、中日ファンの間では二軍の管理体制に対する疑問の声が噴出。4月に一軍デビューを果たした伊藤は6月に左太ももを負傷、先月中旬から二軍戦のスタメンに復帰したばかりだった。
ただでさえ「中日では高卒の若手が育たない」というレッテルを貼られている。ファンが疑問視するのは当然だが、育てる二軍の首脳陣にも言い分があるようだ。
超高校級選手として入団した根尾は、1月の合同自主トレで右足を肉離れし、春のキャンプは二軍スタート。甲子園を沸かせた遊撃守備にも粗さが露呈し、基礎練習に明け暮れた。立石巡回野手コーチは「器用にできてしまうところがあるけど、基礎はまだまだ。反応できてしまうというか、センスだけでごまかせてしまう。そこを直すのは簡単じゃない」と、運動能力の高さが逆に黄金新人の足カセになっていると指摘。育成に時間を要することを示唆していた。