競泳会場は無駄と杜撰な施設設計の象徴 年6.4億円赤字に
●アスリート目線=17点
アクアティクスセンターと辰巳国際水泳場を併設活用としているが、隣接とはいえ、まったく別敷地で街区も違う。数百メートル離れた2施設は、選手が競技スタイルのまま移動することは不可能。水泳競技振興と都民活用のためにも、大会後の施設運営活用方法について再考を促したい。
●周辺との融和性=18点
江東区辰巳は臨海エリアの端部で、緑の豊富な公園が多い。高速道路や鉄道などによって、既存の居住エリアとは隔絶された雰囲気がある。これらの公園やスポーツ施設を、机上や地図上で近いから連携可能とみなすのではなく、歩行者空間と商業施設も含めた街の活性化を検討するべきだろう。
■総合評価=69点