ヤンキース7年ぶり地区Vも…田中将大のPSに思わぬ落とし穴
田中将大(30)が19日のエンゼルス戦で今季11勝目(8敗)を挙げ、自身初、ヤンキースは7年ぶりの地区優勝を決めた。
メジャーナンバーワンの人気球団ながら、松井秀がワールドシリーズMVPを獲得した2009年以降、世界一の座から遠ざかっている。それだけにNYの地元紙「デイリー・ニューズ」は「ポストシーズンに向け、間違いなくヤンキースの先発1番手」と、今後の田中の活躍に期待を寄せる。
ここまでポストシーズンは5試合に登板して、防御率1・50。ヤンキース先発陣の中では安定した成績を残しているものの、不安がないわけではない。
ヤンキースはプレーオフ初戦で、最高勝率を争うアストロズ以外のチームと対戦する可能性が高い。このままいけば相手は中地区首位のツインズか、ワイルドカードを争うアスレチックス、レイズ、インディアンスのいずれか。このうち田中が警戒しなければならないのはアスレチックスだ。
田中は今季アスレチックス戦1試合に登板、6回8安打5失点と打ち込まれた上、「過去7年間で4回プレーオフに進出するも、すべて初戦敗退。データ野球の先駆けともなった編成責任者のビリー・ビーンは、今年こそ強豪に一泡吹かせようと目の色を変えている」とは在米ジャーナリストのイチロー桜木氏だ。