ヤクルト一筋47年 八重樫幸雄さん退団後は子供たちを指導
プロ野球のレギュラーシーズン、セ最下位が決まったヤクルト。リーグワーストタイの16連敗を喫するなど、ファンには残念な状況だ。そんなヤクルトだが、1980~90年代、オープンスタンスの独特なバッティングフォームでヒットを量産し、チームを盛り上げた名捕手がいた。八重樫幸雄さん(68)だ。メガネ姿も印象的だった八重樫さん、今どうしているのか。
◇ ◇ ◇
「投打が噛み合っていない。問題は先発ピッチャーの数かな。毎年、投手を取っているのにケガ人が多いし。こういうときは、コーチが救世主を見つけて、監督が使い続けるといいんですけどね」
JR新橋駅から徒歩3分の“知り合いの店”という居酒屋「舟蔵」で会った八重樫さん、今季のヤクルトについて、こうぼやいた。93年に引退し、コーチや二軍監督、スカウトを経て3年前に退団したが、やはり野球の話となると力が入る。
「退団してすぐ学生野球資格回復制度の研修を受け、今は臨時コーチとして高校生や小中学生を教えています。ヤクルトにいた最後の8年間はスカウトをやっていて、指導者がもっとこういうことを教えてくれたらいいのに、と思っていたんです。で、退団後は子どもたちを教えたいなと」