ヤクルト一筋47年 八重樫幸雄さん退団後は子供たちを指導
引退後の子どもたちの指導もやり甲斐があるそうで、充実感がみなぎっている。体調も万全。
「スカウトになったとき、これからは体に気をつけようと酒をやめて、女房に頼んで油抜きの食事にしたら、2カ月半で10キロ以上落ちました。さすがに力が出なくなって少し戻しましたけど、体はどこも悪くないですね」
■一軍コーチや二軍監督を経てスカウトに
さて、八重樫さんは仙台商業高校時代、2度の甲子園出場を経験し、高卒後はドラフト1位でヤクルトへ。
83年、31歳のとき、体を大きく投手へ向かって開くオープンスタンスの打法を確立し、ヒットを量産。同時に正捕手の地位を獲得した。野球選手には珍しい黒縁メガネ姿もトレードマークになった。
「ボクは乱視で、コンタクトは合わなかったんです。でも、メガネのせいで体を開いて打ってたわけじゃないですよ。プロ入りしてから長く試行錯誤していて、開いてやってみたらたまたま自分のタイミングに合っただけなんです」