アザが痛々しいが…貴景勝を駆り立てる御嶽海への対抗心
思わず顔を背けたくなるほど、痛々しいアザが広がっていた。
9月場所で大関復帰を果たした貴景勝(23)が昨1日、稽古を再開。千秋楽に肉離れした左大胸筋付近はドス黒く変色し、軽めの稽古で汗を流すにとどめた。
11月場所は休場濃厚といわれるものの、本人はあくまで強気。
「出られるなら出る、出られないなら出ない」
と、回復次第で出場することを示唆した。
休場すれば、今年7月場所以来となる2度目のカド番だ。7月場所は「休め!」という師匠の説得に根負け。嫌々ながら休場し、大関から陥落した。もともと意地っ張りな面があるだけに、「2度も不本意な休場はしたくない」と思っていても不思議じゃない。
それだけならまだしも、さらに厄介なのが御嶽海(26)への対抗心だという。右ヒザを負傷した今年5月場所と先場所、いずれもケガをしたのは御嶽海戦だった。
そもそも、貴景勝の「出られるなら……」という発言は、御嶽海に言われた言葉そのまま。5月場所で休場、再出場、再休場と醜態をさらした大関に対し、当時、御嶽海はメディアを通じて「出るなら出る。出ないなら出ない。最初から決めないと」と、苦言を呈していた。