日本代表は要注意…南ア初の黒人主将コリシ“脅威の統率力”
かつては根強い人種差別がはびこっていた南アフリカにとっては民族融和の象徴的存在である。
2018年6月のイングランドとのテストマッチで、エラスムスHCから主将に指名され、南ア初の黒人キャプテンとして個性の強い選手たちをまとめ上げているシヤ・コリシ(28)のことだ。
16年に結婚した白人のレイチェル夫人とともに人権啓発活動に取り組むなど、社会貢献にも積極的。南アでは尊敬を集めているが、もちろん、ラグビー選手としても超一流である。
186センチ、99キロと南アのFWとしては小柄ながら、第3列のフランカーとして運動量は豊富だ。モール、ラックの密集に絡み、相手からボールを奪い取るジャッカルを武器とする。
今大会はプール戦4試合すべてにスタメン出場し、得点は1トライ(5得点)のみだが、安定したボールキャリー(保持)とタックル(成功率83%)の攻守両面でチームを牽引。オールブラックス相手に初戦を落として黒星スタートを切ったチームを鼓舞し続け、決勝トーナメントに導いた。