プロ野球界も導入に温度差…「SGマーク」に対する誤認識
【用具のプロが鳴らす野球界への警鐘】(中)
プロ3年目にして5度の頭部死球を受けた選手がいる。
10月15日にフェニックスリーグで左耳上の側頭部に“被弾”した中日の石垣雅海(21)だ。1年目にも二軍戦で阪神の藤浪から頭部死球を食らい、フレッシュ球宴を辞退。18年秋のフェニックスリーグではロッテの岩下から死球を受けて病院へ救急搬送され、秋季キャンプに参加できなかった。これを受け、石垣は今季からヘルメットにフェースガードを装着することに。中日で初めての使用者となった。フェースガード「C―FLAP」(米マークワート社製)の輸入代理店を務めるカシマヤ製作所の西上茂社長はこう説明する。
◇ ◇ ◇
一部の球団がフェースガード装着を拒む理由のひとつに、「SGマーク制度(※)」があります。
野球のヘルメットに関するSGマークを検索してもらえば分かりますが、注意書きの部分に「プロ野球の選手が使用した場合は、SGマーク制度の対象外となります」と記されているんです(ミズノの野球・ソフトボール用ヘルメットの取扱説明書に記載)。