元楽天の嶋が燕と正式契約 人脈に捨てられ人脈に拾われる
「本気でレギュラーを掴みにいきたい」
4日、楽天を退団した嶋基宏(34)がヤクルトと正式契約を結び、意気込みを語った。年俸は5000万円プラス出来高。楽天からは年俸1・1億円から減額制限を大幅に超えるダウン提示を受けて退団。いち早く手を挙げたヤクルトへの入団を決めた。
「今は野球がしたくて、したくて……。(楽天では)なかなかチャンスもなかったので、野球に飢えてます。それをグラウンドで表現するだけ。高津監督が目指す野球を少しでも理解して、それに近づけるようにやっていきたいと思う」
楽天一筋13年。正捕手としてチームを牽引し、田中や則本らエースの女房役を務めた。が、昨年9月に石井GMが就任すると編成が一変。西武やヤクルトなど、GMにゆかりのある人事を敢行し、平石前監督を就任1年でクビにするなど、その辣腕ぶりがときに横暴と批判されることさえあった。
嶋もその“被害者”のひとりとされ、自由契約を申し入れた際は「寂しいし、悔しいし、悲しい」とポツリ。この日も、楽天への思いを聞かれると、慎重に言葉を選びながらこう言った。