松坂は“死ぬまで現役”が本心 西武で引退→指導者を拒否も
かつてのエースが古巣復帰を決断した。
3日、西武は中日を退団した松坂大輔(39)の獲得を発表。1年契約で年俸は3000万円。今季はわずか2試合で0勝1敗、防御率16・88と低迷しただけに、中日でもらっていた8000万円からの大幅ダウンとなった。
もちろん、西武もいまさら松坂の復活に期待しているわけではない。中日時代に一定の評価があった若手投手へのアドバイスはもとより、古巣として引退への花道を飾ってやろうという“親心”もあるはずだ。
西武にとって重要なのは、来季の成績より引退後。松坂の名前と顔は野球ファン以外にも広く、世間に浸透している。ユニホームを脱いだ後、ライオンズの指導者になれば、球団の注目度は高まる。そうした計算も加味した上での獲得である。
ある球団OBは「西武は近い将来、現在二軍監督を務めている松井稼頭央(44)を一軍の監督にする青写真を描いている」と言う。
「辻監督は、来季で契約が満了する。来季日本一になるなど結果を出せば話は別だが、そうでなければそのまま退団というのが既定路線です。西武はこのオフ、一軍投手コーチに豊田清(48)、同外野守備走塁コーチに小関竜也(43)を招聘。いずれも松井二軍監督と同時期に西武でプレーしていた選手です。これは辻監督の次、松井監督を支えるための準備だともっぱら。そこに松坂もコーチとして加われば、話題性は十分。90年代後半から2000年代初頭にかけての西武ナインが指導者として集まるわけですからね。さらに松坂はその先の監督候補でもある」