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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

日本WB相馬勇紀に香港お手上げ 18日の韓国戦でも輝けるか

公開日: 更新日:

 唯一、納得したプレーは後半の41分。アーリークロスを交代出場の1トップFW上田綺世に合わせたプレーだ。相馬が言うには「ピンポイントで合わせられたのは、あの1本だけでした。もっとピンポイントで合わせられるようにしないといけない」と反省を口にした。

 鋭いタテパスを送って相馬のドリブル突破を引き出したDF渡辺は、右サイドで仲川らと効果的なトライアングルを組んで攻撃に厚みを増した。 ところが、練習では一度も組んだことがないと聞かされて驚いてしまった。相馬は「イメージトレーニングで上手くやれました」と言い、続けて「剛(渡辺)のことは子供の頃から知っているので」と付け加えた。

 相馬と渡辺はともに東京都の出身で1997年生まれの同い年である。

 誕生日も相馬が2月25日で渡辺が2月5日。20日ほどしか違わない。相馬は三菱養和調布SSでプレーし、渡辺はFC東京の下部組織の出身。長じて早稲田大学と中央大学で火花を散らした旧知の仲でもある。

 日本は18日、2度目の優勝をかけて韓国と激突する。ライバルのホスト国は最多となる4度の優勝回数を誇るが、なぜか自国開催の大会では成績が振るわない。2005年は最下位に沈み、2013年は3位(日本が初優勝)に終わっている。

 今大会の初戦で香港を2ー0で下したが、実はこれが自国大会での初めての勝利でもあった。

 韓国はジンクスを打ち破ることができるのか? いずれにしても、日韓戦は両国の現在地を知る意味でも、非常に興味深い一戦になるだろう。

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