来季は外国人8人体制 二兎追う虎に“第2の村上”育成はムリ
入った球団が悪かったか。
来季の阪神は、残留組のマルテ(28=内野手)、ガルシア(30=投手)、呂彦青(23=投手)の他に、新助っ人のボーア(31=内野手)、ガンケル(27=投手)が加入。韓国球界の打点王サンズ外野手(32)に、エドワーズ(31)とソフトバンクを今季限りで退団したスアレス(28)の両右腕との正式契約も近い。外国選手8人体制で臨むことが濃厚だ。
金本前監督時代は、福留(42)、糸井(38)が元気なうちに若手を一人前にするつもりで大型補強に消極的だった。ところが、中谷(26)、江越(26)、高山(26)、大山(25)、北條(25)といった連中は期待されたほど伸びず、今季光ったのは社会人ルーキーの近本(25)ぐらいだった。
そんな生え抜きの成長を諦めたのか、阪神は今年のドラフトで5位まで高卒選手を指名。夏の甲子園大会決勝で星稜の奥川恭伸(ヤクルト1位)から逆転3ランを放った井上広大(履正社)を2位、高校通算45発の遠藤成(東海大相模)を4位で指名した。