韓国も原発事故当時も…スポーツ界助っ人集団脱出の可能性
「国内でも同じことが起こるのは時間の問題ではないか」
スポーツ紙の記者が「同じこと」と言うのは、隣国の一件である。
新型コロナウイルスの感染者が2000人を超えた韓国のプロバスケットボールリーグは無観客でリーグを再開したが、釜山KTのアレン・ダーラムが、「新型ウイルスが怖い」ことを理由に契約を破棄し、2月27日に米国へ帰国した。後に続く外国選手も出ている。
助っ人が逃げ出すといえば、2011年3月に発生した福島原発事故を思い出す。
プロ野球の横浜(現DeNA)では、5人の選手が健康被害を恐れて一時帰国。巨人の新助っ人右腕バニスターは原発事故への不安から球団に無断で国に帰ってしまった。その後、球団に「日米を問わずにプレーを続ける意思はない」との申し入れがあった。
原発事故の時はプロ野球の開幕が2週間以上延期され、Jリーグは3月の試合が中止になって、外国人選手やスタッフが一時帰国。日程が大幅に変更され、A代表の2試合もなくなった。女子のプロバスケ、女子バレーも多くの試合が中止。名古屋国際女子マラソン(現名古屋ウィメンズ)や水泳の日本選手権、女子ゴルフ3試合も消えた。