専務理事コロナ感染で12人目…全柔連クラスター不吉な予兆
これで12人目だ。
全日本柔道連盟(全柔連)は12日、中里壮也専務理事が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
全柔連によれば、5日に発熱の症状が表れ、8日にPCR検査を受けていたが、この日になって陽性反応であることが確認されたという。
中里専務理事は全柔連を通じ、「今回の連盟における集団感染につきまして、大変ご迷惑をおかけしております。先程、居住地近くの保健所より小職自身が陽性である旨の連絡を頂きました。当面は治療に専念し、回復に努めて参りたいと存じます」とコメントした。
10日の発表では38人の職員のうち、24人に発熱などの症状が出ており、18人がPCR検査を受け、5人の陽性、1人の陰性が確認された。11日には3人の陽性が判明。そしてこの日は中里専務理事を含めて4人。まだ6人が検査結果を待っているという。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、東京五輪は1年延期になった。10日には毎年7月に開催される金鷲旗高校大会、剣道の玉竜旗高校大会の中止も決まった。戦中戦後の中断期間以来、中止となるのは初めてだ。今の感染状況では仕方ないだろうが、日本発祥の武術で、しかも東京五輪でメダル量産が期待されている柔道の統括団体がクラスター(感染者集団)になっているのは、なんとも不吉な予兆である。