28歳勝武士は病院たらい回し…新型コロナ“突然悪化”の恐怖
国立感染症研究所が公表した入院期間の平均値は、16・6日(3月23日時点の調査)。新型コロナに感染すると、長期化するケースが多いようだ。勝武士も36日間入院していた。多くの感染者が、この病気のつらさを「水に溺れたような息苦しさがずっと続く」と表現するが、症状は人によってさまざまだ。
「金串が喉に突き刺さったような痛みがずっと続き、ベッドの上で2日間のたうち回った。入院3週間目には筋トレができるぐらいにまで回復しましたが、3回目のPCR検査でも陽性が出ました」(50代男性)
「腰と関節の節々が痛くなり、自力では立ち上がれないほど。悪寒に襲われ、体温が38度5分まで上がりました。糖尿病の持病がありましたが、入院後は症状が回復し、投薬も点滴も受けませんでした」(別の50代男性)
相撲協会が発表していないため、勝武士がどんな症状だったのか、どんな治療を受けたか、まだ明らかにされていない。
■「この病気は治療法がない」
「症状や治癒までの期間に個人差があるのもこのウイルスの特徴です」と感染症学が専門で、西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏がこう続ける。