打高投低はっきり…コロナリスクで“投手受難”のシーズンに

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 投手は「コロナ特例」にも悩まされそうだ。

 NPBと12球団はコロナ対策を含めた「ガイドライン」を作成しているが、現在厚労省の基準は、発症から14日間は隔離され、その後陰性が2度続けば「退院」できることになっている。NPBは退院後も経過観察期間として、さらに14日間を設ける案もある。今後、復帰条件を緩和する可能性もあるが、現行のままなら特に先発投手の場合、再調整の期間を含めると、復帰までに相当な時間を要することになる。濃厚接触者と判定された場合も医師の診断などで数日間は離脱せざるを得ない。

■規定投球回到達はひと握り

 巨人日本ハムなどで投手コーチを歴任した高橋善正氏が言う。

「個人差もあるが、2週間も自宅に閉じこもることになれば、試合で投げられる状態になるには1カ月ぐらいはかかるだろう。走ることもキャッチボールもできないので、すべての筋力は落ちる。2週間たって屋外でキャッチボールができるようになっても最初は怖いですから、ソロリ、ソロリと山なりのボールを投げることから始めることになる。遅れを取り戻そうと急ピッチに仕上げるというわけにはいかないし、投手コーチも神経を使う。メンタル面でのダメージも心配。今年はコロナ禍で開幕が3カ月延期。調整が難しい中で開幕を迎える。そこから1カ月前後も試合から遠ざかればダブルパンチを食らうようなもの。自分を奮い立たせることができない選手もいるかもしれません」

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