池江璃花子「驚異的な回復」ゆえに心配な周囲からの重圧

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 白血病を克服したアスリートは少なくないとはいえ、本格的に復帰するまでに長期間を要した。水泳では08年北京五輪男子オープンウオータースイミング金メダルのマーテン・ファンデルバイデン(39=オランダ)が有名だ。01年(当時19)に発病し、2年後に復帰したものの、国際大会で結果が残せるようになるには05年まで待たなければならなかった。

 仮に池江が今後も驚異的な回復力でレースに復帰しても、代表選考会を兼ねた日本選手権(来年4月開催予定)に出場するには種目ごとに定められた標準記録をクリアしなければならず、手術明けのスイマーにはハードルが高い。

 池江が目標とするのは東京よりも24年のパリ五輪。天才スイマーに余計なプレッシャーをかけないためにも、過度な期待は禁物だ。

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