G打線湿りっぱなしでコーチ陣は戦々恐々 原監督また配転も
「原監督はシーズン中にカンフル剤を打つことを好みます。昨年8月には村田スコアラー室長をブルペンコーチへ、ブルペンを担当していた三沢投手コーチを二軍に戻す配置転換を行ったし、前政権時の2014年には、各球団の主力打者に打たれ続けたことを問題視。交流戦が始まる5月にバッテリーコーチをブルペン担当に“更迭”したこともある。高橋由伸前監督時代の17年にも、球宴期間中に大規模な配置転換を敢行した。これは原監督の手法をフロントが引き継いだものでした」
チームの連敗を2で止める決定的な仕事をした岡本について原監督は、「このところ、じだんだ踏みながら懸命に練習している。今日もいち早くグラウンドに来て、誰よりも早く打撃練習をしていた。今日の本塁打がいい方向にいけばいい」と目を細め、1990年の斎藤雅樹以来となる開幕8連勝を飾った菅野には、「斎藤という投手も素晴らしかった。菅野智之という投手もジャイアンツに名を残す投手になると思いますね」と最大限の賛辞を贈ったが、同じ投手相手に同じように抑えられるコーチの無策は別問題である。
原監督は編成権も持つ全権指揮官だ。こうと思えば、これまでも大胆に容赦なく大ナタを振るってきた。コーチ陣の命運は、8月の打率・189の岡本、同・170の坂本、阪神戦に限っては打率・067の丸の「3人衆」のバットにかかっている――。