プロ野球は来季試合増か 観客動員上限緩和先送りで現実味
「損失を取り返すため、来季の試合数増が改めて検討されるでしょう」
とは、球界関係者。
■6試合増で3億~6億円
「7月に行われたオーナー会議では、来季の公式戦について従来の143試合制で行うことが確認されている。ただ、これは観客上限の緩和が先送りされる前の段階での決議。議長を務めるDeNAの南場オーナーの言葉を借りれば『仮決め』でしかない。球団が今季の損失を補うためには、選手の数や年俸を減らして支出を抑えるか、試合数を多くして収入を増やすしかない。試合数増については、開幕前の代表者会議で一部球団から議題に上げられている。選手会の合意を得たうえで、仮に2カード6試合増やせば、各球団の主催試合が3試合増える。コロナ禍が終息し、観客数の制限なく満員を動員できれば、それだけで3億~6億円程度の増収が見込めます」
たとえ数億円であれ収入が増えるに越したことはない、というわけだ。年俸削減か試合増加か。どちらにせよ、選手が大きな負担を強いられるのは間違いない。