<1>「ホントよく泣いたよ」右ひざ手術後の復帰で本音吐露
4カ月後のブラジルW杯は手術を回避して必死のリハビリで間に合わせ、「皆さんの前で痛いなんて言えないですよ」と涼しい顔を見せ続けた。
実際は「毎日テーピングが増えていく状態」(川島永嗣=ストラスブールGK)。とても大舞台で戦える状態ではなかったが、泣き言ひとつ言わずに3試合にフル稼働。「世界と互角に渡り合ったのは内田だけ」「内田だけが本来の力を出した」と多くの関係者やメディアをうならせた。
しかし、淡々とした物言いに複雑な感情を込めるタイプの内田は、高評価に対して「普通にやれたとは思うけど結果が出ないと何とも言えないでしょ。この世界は、さ」と吐き捨てる。内田流に筆者を含めた報道陣は魅了されてきた。
■1年9カ月のブランク
15年6月に手術に踏み切り、翌16年12月の欧州EL・ザルツブルク戦で1年9カ月ぶりの公式戦復帰を果たした時も「手術後なかなか治らなかったことで決断が間違っていたんじゃないかと迷った時期があった。ホントよく泣いたよ」と本音を吐露した。