規格外ルーキー笹生優花を徹底解剖 キャップ“刀”の意味は
■父譲りの趣味
銀座長州屋とスポンサー契約を結んだのは、父の正和さんがきっかけだという。
「ゴルフ場でお父さんと話したら、日本刀に詳しい。まだ本物は持ってないそうですが、手入れや整備をできるだけの知識も豊富。しかも『娘を連れてお店(長州屋)に行ったこともある』と言うじゃないですか。笹生もそんなお父さんの影響で、日本刀に興味があるらしい。まあ、購入に関しては本人に『まずは刀の知識、勉強をしなさい。買うのはそれから』と話していますが……。そうしたご縁もあって、契約となったわけです。ウチがプロスポーツ選手と契約したのは初めてです」(深海氏)
■日本文化に関心
当時は知名度もなく、日本のスポンサーもゼロ。そこで深海氏が「国内1号」に手を挙げた。笹生のキャップには会社名と共に、ツバの部分に「刀」の文字が入っている。ツバは「鍔」でもある。
「決戦に臨む武士のように一打一打に命を懸け、真剣勝負をするという意味です。笹生も今は日本とフィリピンの二重国籍ですが、『二十歳になったら日本国籍を取る』と話しており、日本の文化などを理解しようという気持ちが強い。だからこそ、私も応援してあげたい。笹生は米ツアーへの参戦を希望しており、お父さんもわざわざ『米国に行っても構いませんか?』と断りを入れてくれました。米国だと会社の宣伝にならないのでは……と心配されていたようでしたけど、そんなのは関係ありません。我々は笹生の最初の国内スポンサーになれただけでも十分。ぜひとも、世界を股にかけて頑張ってほしい」(深海氏)