“田沢ルール”撤廃でドラフト指名可能に…獲得に動く球団は
「コロナの影響を受ける今年は、リリーフ陣が崩壊しているチームが多く、どこも興味があるのは間違いない。ただし、自由競争で獲得できるなら、という条件付きです。若い高校生や大学生と同じドラフトで指名しないといけないのは、かなりハードルが高いですね」とこう続ける。
「ネックになるのは34歳という年齢。ドラフトは将来を見据えたチームづくりの根幹をなすもので来年のための補強の場ではありません。貴重なドラフト1枠を使うことには二の足を踏まざるを得ない。少なくとも、どこの球団も1位や2位といった上位指名はあり得ません。一昨年はメジャーで31試合(防御率7・07)、17年の55試合から登板数を減らしているし、レッドソックス時代の10年前には右肘のトミー・ジョン手術を受けている。この先、何年投げられるか分かりません」
■巨人が澤村の後釜として指名?
興味を示す球団はあるか。かつてのセーブ王・澤村を電撃トレードでロッテに放出した巨人は、中川、高梨、大江の左腕3枚が救援陣を支えるが、右の剛腕は助っ人デラロサしかいない。
「原監督は中島や岩隈といった元メジャーリーガーを好みます。『右の剛腕枠』として指名する可能性はあるが、あくまで下位での駆け引きになりそうです」とは別の球界関係者だ。