ゴタゴタ続き…阪神低迷の“A級戦犯”フロントが抱える問題
今年3月には、藤浪ら複数選手がコロナ禍で合コンに参加し、3選手がコロナに感染する騒動が起きた。そこで明らかになったのがフロントの危機管理能力のなさである。阪神OBがこう言う。
「騒動を受けて揚塩球団社長は会見を開き、『もう少し厳しく外出禁止というような方法で臨んだ方が良かったという反省がある』と釈明した。阪神の選手は昔からタニマチやマスコミからチヤホヤされ、勘違いしがち。そんな環境だからこそ、球団が選手をきちんと管理をする必要があるのに必ずしもそうしていなかったことが露呈した」
■監督の首をすげ替えればいい
編成面では若手、中堅が伸び悩み、外国人とベテランへの依存度が高い状態が続いている。助っ人獲得やドラフトの失敗も少なくない。
生え抜き選手が主力として活躍している巨人やDeNAとは大違いだ。在阪の放送関係者が言う。
「暗黒時代と言われた1995年夏に中村監督が成績不振で途中休養して以降、監督が何人も交代。フロントは成績不振の責任を監督に押し付ける一方、ドラフトや補強の失敗などくさいものにはフタをしてきた。これが長期低迷に拍車をかけた。近年の阪神は再び、当時の雰囲気が戻りつつある。開幕早々に低迷した際には、早くも親会社や球団で次期監督問題が取り沙汰されたほどです」
阪神は社長以下、フロントにメスを入れない限り、いつまで経っても優勝できそうにない。