ゴタゴタ続き…阪神低迷の“A級戦犯”フロントが抱える問題

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 風前のともしびである。

 10日、阪神はDeNAに勝利。自力優勝消滅の危機は脱したが、首位巨人とは9・5ゲーム差をつけられ、優勝は絶望的だ。矢野監督の采配の拙さもさることながら、2005年以降、15年間も優勝から遠ざかるのは、フロントの責任も大きい。

 球団トップである揚塩球団社長は、親会社・阪神電鉄の取締役で、阪神不動産社長、甲子園球場長などを歴任し、2017年12月に球団社長に就任。今年で3年目になる。昨年の観客動員は過去最多の約309万人を達成するなど、営業面で成果を上げる一方、チーム運営においては何かとゴタゴタが続いている。

 最下位に低迷した18年には、同年から新たに3年契約を結んでいた金本監督を電撃解任。他の幹部が一軍ヘッドに就任要請中の矢野二軍監督を監督に起用するドタバタ劇をひき起こした。昨年はチームの大功労者である鳥谷に対し、“根回し”することなく引退を勧告し、鳥谷は自由契約を選択、ロッテへ入団した。チーム内外から、功労者に対する扱い方の拙さを指摘された。

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