MLB今季は感染防止で「乱闘禁止」…それでも残る2つの遺恨
投手の中には独自のやり方でアストロズの打者に制裁を加える者もいる。ドジャースの中継ぎ投手ジョー・ケリーはア軍戦で中心打者ブレグマンとコレアに背中の後ろを通過する危険球を投げ、さらにコレアを空振りの三振に仕留めた後、近寄って「ナイススイングだ、バカヤロー」と罵ったため両軍総出の睨み合いになった。
2017年のワールドシリーズでア軍にサイン盗みをやられたドジャースの面々は、ケリーの行動を称賛。コレアを罵っているケリーの顔をプリントしたTシャツを作ってみんなで着用、アストロズへの鬱憤を晴らした。
■マドン監督とウエスト審判
MLBには「審判と監督の遺恨」も存在する。天敵の関係として知られるのは「退場王」ジョー・ウエスト審判と「奇策王」ジョー・マドン監督だ。ウエスト審判は太鼓腹で動きが鈍いため誤審が多いが、幹部審判であるため気位が高く、球審をあの手この手で牽制してくるマドン監督が大嫌い。マドンがカブスの監督だったときは、判定がおかしいとベンチからヤジを浴びせただけで退場にしたことがある。