もし「トランプ重体」といった報道がなされれば、せっかく有観客での試合を再開しても肝心の観客が球場に足を運ばない可能性が高くなる。しかも、最悪の場合は計画を撤回して再び無観客で試合を行わなければならないところだった。
ニューヨークのブロードウェーでは各劇場が感染症対策のために21年5月末まで会場の閉鎖を余儀なくされ、演劇界が受ける経済的な打撃は深刻さを増すばかりとなっている。
「トランプ入院」という事態は、大リーグが有観客試合を開催する直前に起きたものの、トランプは無事に公務に復帰することになった。
米国屈指の優秀な医師たちの活躍は、思わぬ形で大リーグにも救いの手を差し伸べたのである。