巨人の近大・佐藤1位指名はFA戦線での自信のなさの裏返し

公開日: 更新日:

 ただ、球団内にも、いぶかる声がある。8月終わりの編成会議を経て大塚淳弘球団副代表は「外野手のパワーヒッターと先発投手不足」とチームの現状を分析。その上で「野手と投手の有力選手は野手の方が少ない。(1位指名は)野手の即戦力でいこうという方針。外れたら即戦力投手。先発が6人揃わない。頭数が足りない」と明かしていた。チーム内には「それならなぜ、1位は投手じゃないのか」との声がくすぶる。さるチーム関係者がこう言う。

「今は中軸に坂本、岡本、丸が座り、チーム本塁打、総得点がリーグトップを誇る強力打線。一方で13連勝中のエース菅野がこのオフ、メジャーに流出する可能性があるのだから、普通に考えれば、ドラフト1位は投手のはず。今年は豊作とされる大学、社会人の即戦力投手じゃなくても、154キロ右腕でうちのスカウトの評価が高かった中京大中京・高橋が、慶大のAO入試で不合格になってプロ入りを表明したでしょう。明石商・中森も含めて、高校生の目玉投手だっているわけです。1位指名を公言する以上、これは『全権』を持つ原監督の意向で、FA戦線に関係しているともっぱらです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された