阪神“ぬるま湯体質”唯一の特効薬は…ファンの甲子園離れ
それまで「タイガースと騒ぐけど小さな会社や」と話していた久万オーナーが、「このままではアカン」と言い出したことが突破口となり、野村克也、星野仙一と監督を外部招聘、フロント改革に至る流れができた。球団の収支は飛躍的に回復した。
球団にとって何よりデカいのは入場料収入。昨年の阪神はリーグ3位ながら、年間の観客動員数は12球団トップの309万1335人。セの最下位だった18年も、12球団中2位の289万8976人。勝てなくても客が入って潤っているのだから、経営者が本腰を入れるはずがない。
いまの阪神に愛想を尽かしたファンが甲子園に足を運ばなくなり、球団の収支が赤字に転落すれば、そのときこそ電鉄本社も阪急阪神HDも本気で球団改革に乗り出すに違いない。
阪神は12日までに、矢野燿大監督(51)の来季続投を決めた。