偶然か学歴コンプレックスか?高卒コーチを重視した王貞治
今年もドラフト会議(25日)が近づいてきた。
毎年、育成を含めて、高校、大学、社会人の100人前後の選手がプロ野球の道に進む。一般企業なら就職するには学校を卒業することが条件だが、プロ野球界は関係ない。かつて某球団の代表は「入学は問うけど、卒業は問題にしない」と言っていた。単位不足で卒業ができなくても入団OKというわけである。
野球の能力と勉強はまったく別。だからだろう、ほとんどのプロ野球の選手は学歴にはこだわりも関心もない。
そんな中、王貞治氏(福岡ソフトバンクホークス会長)が「私も大学を出ていればよかったな」と話していたと聞いた。現役時代ではない。ユニホームを脱いで、世界少年野球大会を主催したり、プロ野球のコミッショナー特別顧問を務めたりするなど、一般企業や団体の要人と接する機会が増えてからである。
王氏はもともと進学希望だった。それが高校(早実)3年の夏に突然、進路を変更してプロ入りを表明して巨人に入団した。そんな記憶が大卒の社長らと会って蘇ったのかもしれない。