DeNA1位・入江大生 小5で板前の父の眼鏡を粉砕した剛速球

公開日: 更新日:

 入江は小学3年生から今市レイダースで自発的に野球を始め、4年時にはチームの2番手投手になった。高学年の試合に出場すると、打ちのめされて号泣することも度々あったという。大地さんは「泣くなら強くなれ」とゲキを飛ばし、入江から頼まれたら惜しむことなく練習に付き合った。

「今は言うこと聞かねえし、調子に乗ってるバカヤローと思うけど、昔は本当に可愛かったんだ。毎日のように俺が帰ってくるまでグラブを持って待ってんだよ。小学5年生くらいだったかな。キャッチボールをせがまれて相手をしてたある日の夕方だよ。『そんなへなちょこボールだと打たれちゃうぞ』って言ったら、すごい球を投げてきた。周りが薄暗かったのもあって、捕り損ねちゃったの。それが眼鏡に当たって……。20万くらいした18金のフレームのやつが壊れちゃったんだよ。レンズが目に刺さって、失明の手前までいった。それ以来、キャッチボールはしてないよ(笑い)」(大地さん)

 もともと野球に全く興味がなかったという大地さんは、多忙の合間を縫って入江の応援に行くうちに、いつしか今市レイダースで二軍監督を務めることになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…