DeNA1位・入江大生 小5で板前の父の眼鏡を粉砕した剛速球
「山本さんってのと2人でやっていたんだ。下手っぴだった子供たちが必死に練習して、初めて勝てたときには俺たちも涙を流したものさ」(大地さん)
一時は野球少年で賑わっていたものの、地域の野球離れは深刻だった。いつしか単独で大会に出られなくなり、クラブは解散することに。
大地さんはドラフト1位で指名された息子に対する心中を語る。
「今市レイダースのデコボコなグラウンドからプロになった姿を見せて、子供たちの希望になるような選手になってほしいね」
近頃はあまり会話をしていないというが、父の思いは届くか。
▼いりえ・たいせい 1998年8月26日、栃木県日光市生まれ。小学3年生から今市レイダースで野球を始め、中学時代は県央宇都宮ボーイズに所属。作新学院高では2年夏、3年夏に甲子園出場。一塁手として夏の甲子園タイ記録となる3試合連続本塁打を放った。U18のメンバーとしてアジア選手権を制覇し、明大へ進学。大学時代は投手に専念し、副将を務めた。最速150キロ。187センチ、84キロ。