DeNA1位・入江大生 小5で板前の父の眼鏡を粉砕した剛速球
入江大生(投手・22歳・明大)=DeNA1位
代々続く寿司職人の家系に、3人兄弟の末っ子として父・大地さんは生まれた。身長182センチ、体重90キロの大きな体を持ち、中学時代はサッカー部に所属した。
■歯科技工士から寿司職人
「親父の方は八百春鮨っていう(日光市)今市じゃけっこう有名な寿司屋の生まれ。おふくろの実家は昔で言う荘園みてえなのを持ってて、とにかく名士の家だったんだよ。こんなこと信じてもらえねえかもしれないけど、近所の山は全部じいちゃんのもの。GHQからトラックを払い下げて、炭を焼いて卸してたのかな。そんな良いところの娘が何でだろうな。寿司職人の親父と結婚してよ。だから俺たちの教育にお金をかけてくれて、一番上の兄は歯科医になったんだ。俺も女にモテたい一心で歯医者を目指して一生懸命(勉強に)取り組んだけど、ダメだった。仕方ないから歯科技工士になることにしたんだよ」(大地さん)
しかし、大地さんは20代中盤で仕事が性に合わず、父(入江の祖父)が独立して経営していた寿司屋の板場に立つことになる。