メジャー賞金をランキングに加えない狭量な日本女子ツアー
■世界の流れに逆行
だが日本女子ツアーだけが世界の流れに背を向けている。そのひとつの例が、メジャー賞金を国内ランキングに加算しない方針を続けていることでわかる(男子はメジャー賞金を加算)。
「一部選手しか出ない試合の賞金を加算するのは不公平」というのが理由だ。また仮に「日本選手がメジャーに勝てば、1試合だけで賞金女王が決まってしまうのも不公平」ということらしい。おかしな理屈だ。
メジャー出場は、日本での活躍が認められたからだ。それが世界ランクに反映され、堂々と出場権利を獲得している。今回の19選手もそのカテゴリーに入る。プロは実力の世界であり、メジャーへの出場と賞金は、日ごろの努力と実力で獲得したものだ。不公平どころか、公平そのものである。
全米女子オープンの優勝賞金は100万ドル(約1億400万円)。
今季不調だった渋野の国内獲得賞金は1652万円(ランク35位)。もし全米女子オープン4位賞金(約2780万円)を加算すれば、約4430万円になり一気に9位へランクアップするのだ。