中日ドラ1高橋「セで最も活躍する新人」の評判は本当か?
今季の12球団の新人は大学、社会人の「即戦力組」が中心。育成重視の球団が高校生を1位指名した一方で、コロナ禍で春夏甲子園が中止となり、高校生のアピールの機会が限られたことが背景にある。
複数球団が競合した阪神の佐藤(近大)や、楽天の早川(早大)のように、1年目からの活躍が期待される選手が多い中、スカウトからは「セ・リーグに限って言えば、中日1位の高橋宏斗(中京大中京)が最も活躍するかもしれない」との声が出ている。
「昨年、仮に甲子園が開催されていれば、超高校級として数球団が競合していたことでしょう。2年時の明治神宮大会優勝の実績はもちろん、昨夏の甲子園交流試合では延長10回、149球を投げて完投勝利を挙げた。最速154キロを誇る真っすぐとカットボールがいいだけでなく、スタミナが豊富。いわゆる『エンジン』の大きさは2019年夏準優勝投手の奥川(19年ヤクルト1位)以上でしょう。奥川や、163キロ右腕で『令和の怪物』と言われる佐々木(19年ロッテ1位)よりも完成度は高く、高校では最高学年になってから一度も公式戦で負けていない。下半身の使い方など、改善した方がよい部分はありますが、かつての田中将大(楽天、ヤンキース)のように1年目からローテ入りして結果を残したとしても、決して驚きはしません」(在京球団スカウト)