IOCのご都合主義また炸裂 “手のひら返し”で森会長バッサリ
五輪の理念や理想よりカネ儲け
森会長の女性蔑視発言はもちろん許されるものではないが、それを断罪する資格がIOCにあるのかという声もある。AP通信は「ジェンダーの平等をアピールしているIOCの15人の理事のうち女性は5人」と報道。副会長で東京五輪の準備状況を監督するジョン・コーツ調整委員長は17年に、自らが会長を務めるオーストラリア五輪委員会の女性職員に対して、「ここは障害者の作業場ではない」と辞職を求めるメールを送信していたことが、地元メディアに暴露されている。女性ががん治療を受けながら働いていたことが世論の批判に拍車をかけ、大問題に発展した。
「コーツ副会長だけではありません。元IOC委員の知人に直接聞いた話では、バッハIOC会長もパーティーなどで夫人に対して傍若無人な振る舞いをすることが珍しくないと言います。そもそも、IOCには100人前後の委員(定員115人)がいますが、彼らがどういう人物でどういう価値観を持った人間なのか、五輪という巨大なスポーツ興行を運営するにふさわしい資質を持っているのか、しっかりと検証されていない。招致に関わる贈収賄が大会ごとに問題になるが、賄賂を出す方ももらう方もIOCの委員です。にもかかわらず、IOCの内部は透明性とは無縁で伏魔殿のごとく存在している。彼らIOC委員、特にその中枢にいるバッハ会長やコーツ副会長は五輪の存続しか頭にない。巨大な利権を生む大会を持続させるために、五輪の原則を無視して分散開催を認めるなど、理念や理想は二の次で拝金主義に邁進している。そんなIOCの金儲けのために、開催都市は振り回され、アスリートは利用されている。東日本大震災からの復興を旗印とする欺瞞から始まり、次から次に問題が噴出している東京五輪はIOCの本性もあぶり出している。五輪とはなんなのか、IOCとはなんなのか。東京五輪を契機に改めて考える必要があります」(谷口氏)
いっそ、日本の方から三くだり半を突き付けてやった方がせいせいする。