橋本五輪相“無理チュー”セクハラ問題 世界に拡散寸前!
公認選出過程も“ブラックボックス”
大井氏がツイッターで指摘しただけでなく、中国のニュースサイト「新浪体育」も12日、〈森会長の後任候補・橋本五輪相 過去にイケメンフィギュアスケート選手にキス強要〉と報道。橋本氏が高橋にキスするカラー写真を掲載し、〈橋本氏には黒歴史がある〉と指摘しているのだ。
オリンピック憲章は「スポーツにおけるあらゆる形態のハラスメントおよび暴力からのアスリート保護」をうたっている。橋本氏の「セクハラ黒歴史」が世界中に拡散すれば、女性蔑視で炎上した森氏の二の舞いになる恐れがある。
「日本ではあまり可視化されていませんが、力のある女性上司による男性部下へのセクハラは、海外では広く問題視されています。橋本氏から高橋選手への行為は、立場上、セクハラと受け止められても仕方ありません。性差別主義者と指摘された森会長の後任に、セクハラを行った人物を据えては、海外から再び批判を招くことになるだけです」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)
そもそも、森氏の後任選びの過程も国際社会に顔向けできない“ブラックボックス”だ。
次期会長候補は、近く組織委に設置される「候補者検討委員会」が選定することになる。そのトップには森氏に近い御手洗冨士夫名誉会長(キヤノン会長兼社長CEO・85歳)が就く。メンバーも35人の組織委理事から10人弱が選ばれるが、選考過程も含めて当面は非公表。外部からは誰一人、参加させない「内向き」な検討委が「ポスト森」を決めるのだ。
ある組織委幹部は、メンバー非公表、外部有識者を招かない理由について「何かしらの意図を持った『外圧(組織委外部からの介入)』を排除しないといけない」と日刊ゲンダイに説明した。こんな閉じ切った状態で、「透明性あるプロセスを確保」(武藤敏郎事務総長)できるはずがない。ツイッターでは〈隠蔽がもうすごすぎる〉といった批判が噴出している。
いつまでも森氏のにおいが残り、オープンな組織に変われないとは……。このままでは、さらに世界中に恥をまき散らすことになる。