阪神佐藤が守備たらい回し…周囲が気をもむ監督の“無節操”
本人は我が意を得たりだっただろう。
阪神のドラフト1位佐藤輝明(21=近大)が16日の楽天との練習試合に「3番・三塁」でスタメン出場。2安打を放った。
三塁レギュラーの大山が12日の紅白戦で腰に張りが出たこともあって対外試合で初めて本職である三塁を守ったが、六回2死一塁の場面でボテボテのゴロを二塁送球し、野選を記録した。
そんな佐藤輝はこれまでの実戦で、左翼、右翼、三塁の3ポジションに就いている。この日は高卒2年目の井上を4番左翼で起用するなど、矢野監督は将来の「夢オーダー」を意識したようだが、あるプロ野球OBは「三塁起用はファンやマスコミ向けの話題提供の側面もあるにせよ……」と、こう警鐘を鳴らす。
■外野構想打ち出したのなら
「矢野監督は三塁に大山がいるからこそ、佐藤輝の外野起用構想を掲げた。よほどのことがない限り、三塁で起用することはないはず。サンズやマルテとの兼ね合いを考えれば、右翼での出場機会が最も多くなるだろう。しかし佐藤輝はアマ時代、外野手としての経験が少ない。事実上、外野にコンバートすることになる。まずは外野手として一本立ちしないといけない立場なのだから、キャンプ、オープン戦では右翼手に専念させるべきです。佐藤輝の外野守備を見ていると、クッションボールの処理などまだまだ改善すべきことがある。セはDH制がないから、試合に出る以上は守備に就かなければならない。そこそこ打撃で結果を残したとしても、守備で試合を決定づけるような大きなミスを犯した場合、トラウマになったり、守備下手のレッテルを貼られたりと、選手によっては深刻なキズを負うケースもありますから」