川相臨時Cが指導延長 阪神セ最多失策解消へ問われる本気度
キャンプ初日からチームに帯同している川相臨時コーチ(56)。当初の指導期間は18日までだったが、21日まで延長するという。
川相コーチは阪神から内野守備の指導を依頼され、キャンプ入り前に選手の守備をまとめた映像をチェック。個々の選手のクセや特徴を頭に入れた上でキャンプに臨んだ。野手の早出特守ではスマホで選手の動きを動画撮影し、捕球、送球などの指導に生かすだけでなく、データベース化して開幕以降の指導にも生かしてもらいたいと考えている。
選手一人一人の目線に合わせて助言を送り、バントの極意も惜しみなく伝授。矢野監督も「こっち側の勉強にもすごくなる」と話すなど、首脳陣も川相理論の薫陶を受けているようだ。
阪神は昨季、リーグワーストのチーム85失策を喫した。前任の金本監督時代を合わせると、過去5年間で4度、リーグ最多失策をマークしている。記録に残らない捕球ミスや悪送球などを含めると、かなり多い。
かねて専門家や他球団関係者は、捕球時の足の運び方やバウンドの合わせ方、スローイングといった基本が徹底されていないと指摘していたが、川相コーチも基本がおろそかになっていることは把握済み。だからこそ連日、基本のキから叩きこんでいるわけだ。