阪神のドラフト下位ルーキーは意外にモノになる 期待は2人
来月から始まる阪神春季キャンプの一軍メンバーに6人のルーキーが抜擢された。ドラフト1位の佐藤輝明は当然かもしれないが、彼以外の支配下ルーキー7選手からも5人が一軍入り。全員が大学・社会人・独立リーグ出身ということは掘り出し物の即戦力を早めに見極めたいのだろう。
こういったドラフト1位以外のルーキーがキャンプで話題となり、蓋を開ければ一軍の貴重な戦力になったというケースはこれまでの阪神に多かった。現在の正捕手・梅野隆太郎も大卒ドラフト4位だったし、内野のレギュラー格である糸原健斗と木浪聖也もそれぞれ5位と3位。投手では先発ローテの一角・青柳晃洋がドラフト5位で、秋山拓巳が4位、今やセットアッパーとして欠かせない存在の岩崎優に至っては最下位の6位だ。
どういうわけか、阪神というチームはこういうドラフト下位選手の育成については妙に長けているところがある。代表的な下位選手といえば2002年のドラフト5位入団から、00年代に一世を風靡した最強リリーフトリオ・JFKの一角を担うまでになった鉄腕・久保田智之、00年のドラフト4位入団から球史に残るスピードスターへと成長した赤星憲広、同年7位入団から正遊撃手の座を勝ち取り、03年のリーグ優勝に大きく貢献した藤本敦士が挙げられる。