ダル同僚は14年357億円…長期・高額“MLBメガ契約”の失敗例
■劣化=クリス・デービス
オリオールズで、13年と15年に本塁打王に輝いた長距離砲だが、16年に7年1億6100万ドル(約169億円)の長期契約を交わしてから、ホームランが激減。打率1割台が常態化した。そのため、2年目以降は事実上の貢献ポイントであるWARが4年連続でマイナス。金額換算すると、17年以降の4年間は約20億300万円分の損失となる。球団の年俸総額の20%相当を受け取っている中心選手が毎年、足を引っ張り続ければ、チームは勝てない。オリオールズはデービスの極端な劣化に引きずられてドアマットになってしまった。
■不良債権化=ジャンカルロ・スタントン
ヤンキースの主砲はマーリンズ時代に球団と13年3億2500万ドル(約342億円)で契約。19年以降はケガのデパートと化し、この2年間の稼働率は18・5%。2年間の働きは5億4000万円相当で年俸の10%程度にとどまっている。今季も含めた7年間の残りの年俸は250億円。今後も故障を繰り返せばヤンキースは150億~200億円の不良資産を抱えることになる。