肥後かおりプロ<2>「成績が低迷したのはイップスが原因」

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 ツアー生活を離れても膝には注射などの長期治療やリハビリ歩行を要し、「スコアを気にしなくていい」プライベートでのゴルフ機会に誘われても「全ホールを歩いてできなかった」とカートに頼りながらのプレーだった。

 近年は「(膝は)まだましになった」と、ようやくカートに乗らず全ホールを歩いてプレーできるようになり、45歳から出場資格を有する年間3試合のJLPGAレジェンズツアーには48歳になった17年から出場。今年も「練習でお世話になっている」東急セブンハンドレッドC(千葉)での今季初戦「太陽生命元気・長生きカップ」(4月30日開幕)に出場予定だ。

 そしてクラブを握ること以外の生活が中心となったこの10年間で、肥後は新たな人との出会い、活路を見いだすことになる。 =あすにつづく

(構成=フリーライター・三上元泰)

▽肥後かおり(ひご・かおり) 1969年3月12日、鹿児島県日置郡松元町(現・鹿児島市)生まれ。鹿児島西高ではソフトボール部の遊撃手として活躍。卒業後は静岡のゴルフ場に就職。その後は名門・葛城GCへ移り、20歳だった89年5月のプロテストにキャリア2年で一発合格。プロ4年目の92年7月「安比高原レディース」でツアー初優勝。身長155センチながら飛距離250ヤード超えと正確なショットやショートゲームを武器に2004年までにツアー通算17勝、現在の4大公式戦をすべて制覇。生涯獲得賞金約7億2000万円は歴代14位(21年4月20日現在)。

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