広島誠也を覚醒させる 巨人の師匠丸とライバル菅野の存在
「鈴木はここ4試合、1安打ずつマークしていたが、はっきり言って調子は良くなかった。22日のヤクルト戦で犠飛を打ってようやく5試合ぶりの打点を挙げたくらいです。4番ということで一人で勝敗を背負い込み、苛立つケースもみられた。3番になったタイミングで巨人は丸が復帰。師匠の前でふがいない打撃はできないのでしょう」
師匠が丸ならライバルは菅野智之(31)だ。鈴木が「意識する」と対戦に闘志を燃やす巨人のエース。なかなかチーム状態が上がらない中(借金2)、悶々とする精神状態に右腕が火をつけた。 前回9日の巨人戦で、65度目の対戦にして初めて本塁打を放った難敵の決め球スライダーをスタンドに放り込めば、1点を追う八回には147キロのシュートをうまくさばいて左前打。4打数2安打で打率を・313に上げた。1―2で菅野に完投を許したものの、広島の主砲が2人のおかげで覚醒。巨人にはこれ以上ない天敵となりそうだ。