大谷が投手で1072日ぶり白星も…“TJ後遺症”完全払拭ならず
大谷は18年10月に肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受け、復帰後にレギュラーシーズンで登板したのは昨季の2試合を含めてわずか5試合。同手術を受け、しかも実戦から遠ざかっている投手なら手探りのマウンドを強いられるケースは少なくない。
「TJ手術から復帰した多くの投手が口を揃えることですが、直球は問題なく投げられても、変化球を投げる際、手術前とは感覚が異なるそうです。これは移植した靱帯が完全に馴染んでいないためです」
こう言うのは元ドジャースのアシスタントトレーナーで、現在はマッサージやトレーニング指導を行う「ルートヴィガー」(東京・港区)を運営する深沢英之氏だ。
大谷はリハビリに十分な時間を費やしてきたとはいえ、マウンドでの実戦不足は否めない。しばらくはTJ手術の後遺症に悩まされるかもしれない。