開会式リハーサル視察が目的?バッハ会長“逃げ恥”来日の訳

公開日: 更新日:

 海外選手も参加し、5月初めに「五輪プレ大会」との位置づけでマラソン大会が行われた北海道・札幌市はその後、新型コロナの感染者が急増。今や緊急事態宣言を要請する事態に陥っている。バッハ会長は「参加アスリートの80%はワクチン接種済み」と自信満々だが、開催地である日本のワクチン接種率は2%程度に過ぎないのだ。五輪大会後、日本国内で感染爆発が起きた場合、バッハ会長はどう責任を取るつもりなのか。「我々を頼りにして」とはよくぞ言えたものだ。

 バッハ会長も過去の五輪大会と違って歓迎ムードの訪日にはならないと理解しているはずだ。にもかかわらず、なぜ、わざわざ大会前に来日するのか。

「バッハ会長が来日を予定しているのは開会式の約10日前。おそらく開会式のリハーサルを見に来るのではないか。ただでさえ、開会式統括責任者の降板などで、リハーサルの準備が遅れている。リオ五輪の時には開会式の1カ月以上前からリハーサルを繰り返し、2週間前は仕上げの最終段階でした。98年の長野五輪では、やはり2カ月前には長野市内の開閉会式会場でリハーサルが行われていますが、今回は新型コロナの影響で何度も『皆、集まれ』とはいかない。関係者の間では『このままだと最悪、小学校の運動会のように各国選手が並んでずらずらと入場行進する状況に陥りかねない』なんて冗談も漏れるほど。大会主催者のIOCとしては、それが心配なのでしょう」(スポーツ紙記者)

 なるほど、競技場の外で感染が広がろうとも、とにかく競技場内は安心・安全に見せたいらしい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース