プロ野球でワクチン接種スタートも 希望せず「2割」の裏側
「免疫力が高い若年層に副反応が出る傾向がある中で、体質的にアナフィラキシーショックの恐れがある人はワクチンを敬遠するケースがある。さらに、クビがかかっているような選手は副反応によって試合に出られないばかりか、今後のパフォーマンスにも影響しかねない。野球人生に関わりますから。一軍は五輪期間中に試合を中断しますが、二軍は試合が継続される。オフに自分で接種したいと考える選手が一定数いるようです」
そもそも、ワクチンを接種したからといって、コロナに100%感染しないわけではない。ワクチン接種が進む大リーグでは、ヤンキースなどでワクチンを接種した選手の中からもコロナ感染者が出ている。
プロ野球選手は、遠征先への移動が感染リスクになるため、月に何度もPCR検査を受けるなど、厳密なコロナ対策を行っている。ワクチン接種後も選手同士でのマスクを外した会話や外食許可といった“縛り”がなくなるわけでもなさそうだ。従来通り、汲々とした“バブル”の中に置かれるのだから、接種によるメリットはそれほど大きいとは言えないかもしれない。