U-24日本代表前田大然「ファースト・ディフェンダー」もこなせる韋駄天ストライカー
Jリーグは「スプリント回数(時速24キロ以上で1秒以上走る)ランキング」というデータを集計しており、ベスト10の中で「前田が7回を占めている」こともあった。
■今季J日本人選手得点ランキングで9ゴール3位タイに
ただただ走り回っているだけではない。今季Jの日本人選手得点ランキングは神戸のFW古橋亨梧が13得点でリーグトップ。横浜MのFWオナイウ阿道が10得点で続き、前田は9得点で3位タイに付けている。点取り屋としての仕事も、きっちりこなしているのだ。
大阪府生まれ。山梨学院大付高から2016年にJ松本入り。17年に水戸にレンタル移籍。18年に松本に復帰して19年7月にポルトガル1部マリティモに移籍した。
「マリティモの本拠地は首都リスボンから南西に1000キロ離れた島。20年の夏に横浜Mに移籍するまでコロナ禍の中、タフな精神力で厳しい環境を乗り切った」とは某サッカー関係者である。
「英語が苦手でホテルのチェックインもままならないのに海外移籍を決断した思い切りの良さ。これがピッチでの攻撃的なプレーにプラスに作用している。素顔は純朴な好青年。妻を大事にして娘を溺愛する100点満点のパパです」(同)
東京五輪で疾走する前田に期待したい――。