ロッテ佐々木朗希がプロ初黒星…「中13日先発」がチームにもたらす弊害
それまでとは別人のような投球だった。
佐々木朗希(19)が24日のソフトバンク戦に先発、5回3分の1を投げて5安打3失点、6奪三振。プロ初黒星を喫した。
初回、柳田に一発を浴び、続く栗原にも右前打を打たれたものの、五回まで許した安打はそれだけ。ところが、六回に入ったとたん、人が変わったように制球が乱れた。変化球が高めにすっぽ抜け、速球のコントロールも定まらない。3本の長短打で逆転を許し、四球を出したところで交代を告げられた。
2年目の佐々木は今回が4試合目の登板。5月16日の西武戦を皮切りに中10日、中13日、中13日の登板間隔でこの日を迎えた。
これだけ間隔をあけながら、しかし、球数は1試合目の西武戦から107、94、93、84球と投げるたびに減っている。自責点が2、3、1、3で済んでいるのは傷口が広がる前に代えてもらっているからで、スタミナ不足は否定できない。
「登板間隔があいているのは、先発としての調整に加えて体力づくりもやっているためですが、いかんせん基礎体力がないうえに下半身も脆弱らしい。それでいて筋力トレーニングにはさほど積極的ではないというのですから。なので疲労の回復にも時間がかかるのです。このまま一軍の先発で使うなら、同様に間隔をあける必要はあるでしょうね」(ロッテOB)