ユーロ2020 地元イングランドが“疑惑のPK”で決勝進出、デンマーク敗退
ユーロ(欧州選手権)準決勝のイングランド―デンマーク戦(日本時間8日午前4時開始)。試合を決めたのは、母国開催試合で5万人を超えるサポーターの声援を受けたイングランドの<疑惑のPK>だった。
1―1で迎えた延長前半14分。今大会絶好調のFWスモーリングがドリブルを仕掛け、PA内でデンマーク選手2人に挟まれるような格好で倒れた。PKを宣した主審にデンマークの選手は「ファウルではない。スモーリング自ら倒れた」と猛抗議。VARチェックの結果、判定通りにPKとなったが、かなり<地元イングランド寄りの疑惑ジャッジ>だった。
さらにイングランドはラッキーにも恵まれた。PKキッカーは主将FWケイン(写真中央=ロイター)。ゴール右を狙ったシュートはGKシュマイケルの好セーブに阻まれたが、ボールがケインの前にこぼれ、後はドカンと蹴り込むだけだった。
イングランドの前半39分の同点弾にしても、デンマークDFが右サイドからのクロスをスライディングでクリアしようとして献上したオウンゴールである。デンマークの選手たちは、何とも釈然としない気持ちで今大会から去ることになった。
決勝は、同12日午前4時キックオフ。会場は、準決勝2試合と同じ「サッカーの聖地」ウェンブリースタジアムだ。イングランドの対戦相手は、準決勝で強豪スペインを破って意気軒高のイタリア。見どころ満載の試合になるだろう。